埋込みデータの壊れ易さについて
(KIT ステガノグラフィ研究グループ)
下の左側2つの画像は、ステゴ画像の例 1, および ステゴ画像の例 2 のページに掲載しているのステゴ画像です。右側は、これらを僅かに加工した画像です。("Flying hearts ..."の部分や、500ドル札人物の"顔面"に注意して下さい。)
しかし、Qtech-HV v011 の抽出プログラム(Information Extracting)を使えば、右側2つの画像からは情報が取り出せないことが分かります。すなわち、ほんの僅かな改ざんで埋込み情報は壊れます。JPG画像への埋め込みについても、改ざん画像を作成していただき、如何に壊れ易いかをお試しください。 (別のページも参照ください。)
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flying-hears.emb.png | flying-hears.emb-x.png |
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usdollar.emb.png | usdollar.emb-x.png |
このような「壊れやすさ」を利用した「改ざん防止文書システム」については、下記の参考文献[9] を参照ください。
参考文献
[9] Koichi Nozaki, Hideki Noda, et al: A Model of Unforgeable Digital Certificate Document System, in Information Modelling and Knowledge Bases XVI, pp.203-210, IOS Press, 2005. (Download: 787KB)
(最終更新日 2015, 02, 09 河口英二)