自然なカラー画像のビットプレーンと複雑さのヒストグラム

(KIT ステガノグラフィ研究グループ)


下の画像(Mona Lisa)は、典型的なカラー画像の例です。 その下には赤色成分についてのビットプレーンを並べてていますが、その複雑さヒストグラムの概略はその下に示している通りです。この中で Red bit-plane 1 とは、赤のMSB(Most Significant Bit, すなわち、最上位ビット)を示すものです。また、この例からも分かるように、一般に下位であればあるほど、ビットプレーンはノイズ状のパターンになっています。また、複雑さ尺度(Complexity)のヒストグラムについては、上位ビットでは 0.5 以下の部分に成分が集中しており、下位ビットでは 0.5 付近に集中しています。1 に近い部分には殆ど成分が有りません。このような傾向が "自然画像" の重要な特徴であり、BPCS-Steganographyはこの点をうまく利用した埋込方法をとっています。

 

 

(最終更新日:  2014,03,06   河口英二)